【ミステリー初心者にもおすすめ】2015年このミス1位の「満願」が文庫化!
2019/06/02
あなたは、「このミステリーがすごい」という雑誌をご存知ですか?
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「このミステリーがすごい」とは
この雑誌の歴史は長く、1988年から別冊宝島で発行されているミステリー小説のランキングを紹介しています。
ランキングには、小説家などのプロが投票をし、国内部門と海外部門が選ばれます。
映えある最初のNo.1は「伝説なき地」、最新の2017年は「涙香迷宮」でした。
2017年 このミステリーがすごい1位
2015年、2016年 2年連続で「米澤穂信」さんの小説が1位
そして、今回紹介する「満願」は、2015年のNo.1です。ちなみに、2016年No.1の「王とサーカス」は同じ米澤穂信さんの作品です。
この「満願」は、このミス以外にも3つで1位を獲得!
2015年版「このミステリーがすごい! 」第1位
2014「週刊文春ミステリーベスト10」 第1位
2015年版「ミステリーが読みたい! 」 第1位
2014年のミステリー年間ランキングで3冠に輝きました。そんな「満願」が文庫化されたので、紹介したいと思います。
普段ミステリーは読まないんですが
実は、普段はあまりミステリーを読まない私なのですが、本屋さんに立ち寄った際に「このミス」はチェックしています。
その中から面白そうなものなあれば、読む程度。なので、ミステリーの選び方にはあまり自信がありません。ただ、このミスはプロ作家さんのレビューが掲載してあるので、かなり参考になるかと思って読んでいます。
ものすごく興味を惹かれた
そんなミステリーをあまり読まない私なんですが、レビューを読んで興味を惹かれかなり久しぶりに読んでみました。
6つの短編を収録
この満願には、次の6つの話が収録されています。
『満願』収録作品
夜警
交番勤務の警察官が主人公。交番に訪れたありふれたDV被害者。包丁を持って暴れる夫と対峙し、発砲するも殉職した同僚の警察官。その事実の裏に潜む心の闇とは?
柘榴
美しい母、母親に勝るとも劣らない二人の美しい娘、女たらしの父親。離婚協議が進むなか、娘二人のとった驚きの行動。美しく残酷な性(さが)が導いた結末とは。
万灯
東南アジアで資源開発に挑む在外ビジネスマン。命がけの交渉を進める中、一線を越えてしまうことになる。必然的に犯してしまった二つの罪。彼に審判は下るのか?
満願
殺人の罪を認め服役を終えた下宿屋の内儀。人柄を知る元下宿人の弁護士は内儀の行動に疑問を抱く。下された判決に抗おうとせず、刑期を勤め上げた女の本当の願いとは。
他二編を収録。
一気に一晩で読了
普段ミステリーを読まない私ですが、読み出したら止まらず一気に一晩で読んでしましました。読んでいるとどんどんを次を読みたくなりました。
一番印象的だった作品は「柘榴」
どの話も面白かったのですが、一番印象に残っている作品は「柘榴」です。最初から最後までどんどん読み進めることができ、最後の最後で「ゾッ」としました。
美しい母と美しい娘が登場しますが、この娘はまだ中学生です。しかし、中学生といえども「女」なんだなとと思う結末です。
まとめ
一番印象的だった作品として「柘榴」をあげましたが、他の作品もとても面白く一気に読んでしました。私もそうですが、普段ミステリーを読まないけど、何か面白いミステリーはないかとお探しの方には特におすすめの一冊だと思うので、読んでみてください。