1馬力って馬1頭分じゃない!?今さら聞けない正しい馬力の考え方
車やバイクなどの乗り物の話をするときに必ず出てくる「馬力」という単位があるかと思います。「この車の馬力はすごいなぁ」といったように使われます。
しかし、この「馬力」ってどのくらいの力か正しく理解していますか?
英語でこの「馬力」を表すと「HP:Hourse Power」になるので、私もそうなんですが、「1馬力 = 馬1頭分の力」という風に勘違いしている方が多いのではないかと思います。
最初にこの馬力とい単位が使われ始めた際には、「馬1頭が発揮する仕事量 = 1馬力」と定義されていましたが、現在では
そこで今回は、今さら人に聞くのは恥ずかしい「馬力」について解説したいと思います。
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馬力(ばりき)とは
馬力とは、仕事率の単位で、国際単位系 (SI) における仕事率、工率の単位はワット (W)で表されます。
そもそも「馬力」って誰が作った単位なの?
そもそも、この「馬力」という単位は誰が作ったものなのでしょうか?この「馬力」という単位を初めて使ったのは、蒸気機関の発明で有名なジェームズ・ワットです。
ワットは、発明した蒸気機関の能力をわかりやすく示すために、平均的な荷馬車用の馬1頭を基準としたのがはじめりです。
車の馬力を仕事率とは
馬力の説明でも登場した仕事率とは、1秒間に変換されるエネルギーのことをいいます。
馬力と仕事率の関係
日本では、「1馬力 = 735.5W」とされています。Wは、下記のような式で表せるので、言葉で説明すると1Wは、1秒間に1J(1Jは、102gの物体を1メートル動かす仕事量)なので、1馬力は1秒間に75.5kgのものを1m動かすだけの仕事量ということになります。
W=J/S (W:ワット、J:ジュール、S:秒)
まとめ
今回の記事で馬力について理解していただけたかと思うので、今後から車のスペックを見るときの参考にしてみてください。