その一言が女性を怒らせる?「女の機嫌の直し方」黒川伊保子(著)
2017/12/10
突然ですが、質問です。
あなたの恋人が「あー、腰が痛い」と辛そうです。あなたは、どんなことを彼女に言いますか?
答えは、最後にご紹介します。
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なぜ怒っているの?
あなたもある一言で女性を怒らせてしまった経験があるのではないでしょうか?
でも、あとあと考えてみても「なぜ怒らせてしまったの?」とかわからない場合って多い気がします。
- たまたま機嫌が悪かった?
- イマイチ女性ってわからない。
- 怒らせるつもりはなかったのに怒らせてしまった。
- 謝ったつもりが、火に油を注いでしまった。
- 過去のことをいつまでも責められる・・・・
そんな女性に対する悩みは、多くの男性が共通して持っているのではないでしょうか?
今回は、そんな男性の生涯の悩みを解決するために「女の機嫌の直し方」黒川伊保子(著)を紹介したいと思います。
女の機嫌の直し方(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)[Kindle版]
なぜ女たちは思いもかけないところで不機嫌になるのか? “女の機嫌”は男にとって永遠の謎だ。だがこの謎は、脳科学とAI研究でいとも簡単に解き明かすことができる。女性脳は共感のため、男性脳は問題解決のためにことばを紡ぐ。だから両者はすれ違い、優秀な男性脳ほど女を怒らせるのだ。女性脳を知り、女の機嫌の直し方がわかれば生きるのがぐっと楽になる。すべての男たちに贈る福音の書!
(Amazonより)
どんな人にオススメ?
この本は、女性と関わる全ての男性に読んでほしい一冊です。何も女性と関わるのは、社会人になった大人の男性だけではありません。母や姉も女性です。全ての女性に悩む男性が読んでおいて間違いない一冊です。
また、部下の女性に対する褒め方なども書いてありますので、部下に女性を持つ男性にもおすすめです。
逆に男性の考え方についても書いてあるので、男性ってよくわからないと悩む女性も読んでみるとパートナーとの関係改善に役立つのではないかと思います。
男性脳と女性脳は違うのか?
この本の著者は、AI開発に長く関わってきた方で、そのAI開発をする際に男性脳と女性脳の違いについて考えてきたそうです。世の中的には、「男性脳と女性脳に違いがない」という考え方と、「男性脳と女性のは全く異なる」という考え方があるようですが、著者は明確に男性脳と女性脳は異なると本の中で言っています。
脳梁の大きさ
科学的なアプローチをすれば、男性脳と女性脳では脳梁(のうりょう)の大きさが異なる。脳梁とは、右脳と左脳を繋ぐ神経線維の束のことで、女性の脳梁は男性のものよりも太い傾向がある。
この脳梁が太いことで、左右の連携がすこぶる良くなることで、女性は察することに長けており、状況に応じて臨機応変に動くことができる。逆に男性は、女性に比べて左右の脳のやりとりが頻繁ではないため空間認知力が高くなるという。
ボンドガールには意味がある
この本の中で特に面白いなと思ったのが、ボンドガールの話です。
有名な007という映画がありますが、あの映画には毎回ボンドガールが出てきて、主人公のボンドと2人でペアを組んで敵アジトへというシチュエーションは、画面が華やぐというだけでなく2人の生存確率を上げるという観点で最良の方法になり得るのだそうです。空間把握能力に長けた男性脳と細かいことに気がつける女性脳は最高のパートナーと言えます。
そういう観点で映画を見たことがなかったので、この話を聞いてスパイ映画の見方も少し変わる気がします。
女性の機嫌の直し方
最初に質問した「あー、腰が痛い」と言っている彼女・奥さんに対してなんというか?という話は、本の中でも登場します。この回答で一番マズイのは「病院に行ったの?」という一言。これが女性をキレさせます。これをいうことで、相手の女性は自分のことをわかってくれない!と感じてしまします。
男性にしてみれば、なんで?と思う方は多いかと思いますが、これが男性脳と女性脳の違いです。
何をおいても「共感」
この本で著者が何度も言っているのが「共感」です。他のないを忘れても「女性には共感」ということを忘れてはいけません。先ほどの「腰が痛い」と言っている女性に対しても「あー、腰が痛いのか、それはつらいね」と言ってあげるだけでいいのです。女性は、共感をされるだけで余剰なストレスが緩和され、それだけで症状が落ち着いたりします。
もちろん、共感ばかりだけではいけませんが、「女性には共感」が基本です。その他、プラスアルファの工夫などについては、ぜひ本を読んでみてください。
怒らせた時には真摯に謝る
日頃のコミュニケーションを意識し、共感を大事にしていてもついつい怒らせてしまうことがあります。その時は、真摯に謝ることが大事です。男性は、自分の非を認めることが苦手方が多いので、自分が間違っていた時は、相手を認めしかりと謝りましょう。
謝り方を間違えると何かと関連付けて、過去の怒りが何度も再燃します。本書では、著者自身の経験から、女性の過去の怒りがふっと消えた話なども紹介されています。過去の失敗を何度も蒸し返される男性は、ぜひ読んでみられることをおすすめします。
最後に
男性脳と女性脳の違いに関する本は、何冊か読んだことがあるのですが、AI開発の視点からというのは初めてだったのでとても面白く読むことができました。
男性と女性の考え方の違いから、謝り方や声の掛け方など今後の参考になりそうな内容が盛りだくさんだったので、色々な方にお勧めしています。あなたも面白そうかな?と思われたのであれば、ぜひ読んでみられてください。この内容を知っているか知らないかで今後の男女の付き合い方が大きく変わってくるかと思います。
最近では、熟年離婚という言葉も多く聞くようになってきましたが、このあたりのことを知らなかったことが大きいな原因かと思います。そんな取り返しのつかない事態に陥る前に、しっかりと対策をとっておきたいものです。