書評ってどう書けばいいの?書評を始める前に「書評記事の書き方」倉下忠憲(著)
2017/09/15
この度、書評を始めてみようかと思ったのですが、書評ってどう書けばいいの?何を書けばいいの?ということに陥ったので、とりあえず参考になりそうな本を探してみました。
そこで見つけたのが、この本「書評記事の書き方」倉下忠憲(著)です。
しかも、私は「Kindle Unlimited」に入っているので無料で読むことができたのも嬉しい点です。
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目次
本の内容は、次のような流れです。
はじめに
Part 1 書評記事の書き方
Lesson 1 そもそも書評とは?
Lesson 2 本の紹介における視点
Lesson 3 価値としての批評
Lesson 4 ネタバレ
Lesson 4.5 引用の要件
Lesson 5 書くことを引き出す7つの質問
Lesson 6 タイトルの付け方
Extra Lesson
Part 2 書評記事クロニクル
注意書き
情報整理におけるとても大切な一つの問い
書評 「仕事をためこまない人になる5つの習慣」(佐々木正悟)
書評 「ストレスフリーの整理術 実践編」(デビット・アレン)
書評 「キュレーションの時代」(佐々木俊尚)
【書評】『トライブ 新しい”組織”の未来形』(セス・ゴーディン)
【書評】ビッグデータの正体(ビクター・マイヤー=ショーンベルガー ケネス・クキエ)
プログラミングは教養なのだろうか
【書評】なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?(佐々木正悟)
【書評】知的生産の技術とセンス(堀 正岳 まつもと あつし)
【書評】数学文章作法 推敲編(結城浩)
おわりに
どんな人におすすめ?
本を読んでみて、この本は私のように今から書評を始めてみようとしているけど、どう書けばいいかわからない人にはとてもおすすめできる本かと思います。
「Kindle Unlimited」に入っていれば無料で読めるので、入っている方にはなおさらおすすめできるかと思います。
著者が考える書評
基本的には自由
著者としては、書評というのは基本的に最低限のルールを守っていれば自由でいいと言っています。ここでいうときの最低限とは、引用などのルールです。コピペをしても書評とは言えませんし、意味がありません。また、ブログ用に書くにしてもコピペではGoogleに嫌われてしまうので、避けるべきでしょう。
ただ、最初から自由でOKと言っても書けないので、著者の記事や、そのほかの記事などを題材にして流れなどの解説もありますので、初めて書く人にはとても参考になるのではないかと思います。
書評の意義
この本の冒頭では、そもそも「書評とは」という定義から始まります。本について書く文章には、他に読書感想文や新刊紹介などもありますが、そもそも書評の目的とは「読者の書籍選び」の参考情報を提供することだと言っています。
これを前提とすれば、まだ評価の定まっていない新刊を扱うことが書評としては価値が高いと言っています。
ただ、私としては本は読み手によってそれぞれに感じる部分が異なるので、新刊にこだわらなくても問題ないと思います。実際に、この本の中でも新刊が絶対だと言っているわけではありません。
ここを活用したい
私がこの本を通じて、活用したいと思ったのはいくつかありますが、特に次の2つをご紹介します。
- Lesson 5 書くことを引き出す7つの質問
- Lesson 6 タイトルの付け方
Lesson 5 書くことを引き出す7つの質問
まず、誰もが悩むのが「何を書けばいいのか?」ということだと思うのですが、この7つの質問を元に本を読むことで、書評として何を書くかを明確にすることができます。
質問1:購入の経緯は?
質問2:本の対象者は?
質問3:著者の考えはどのようなもの?
質問4:その考えにどのような印象を持ったのか?
質問5:印象に残ったフレーズやセンテンスは?
質問6:類書との違いは?
質問7:関連する情報は何かあるか?
著者自身も本の中で言っていますが、質問6と7は読書量や教養の量に左右される部分があるので、少しレベルが高めです。
ただ、最初はたいしたことのない書評から始めても徐々にレベルが上がっていくものだと思います。この本の著者も自分の最初の頃の書評を読んでも「何を伝えたのか分からない」と言っています。
どんなにすごい方でもできなかった時代があるので、まずは始めることが大事です。
Lesson 6 タイトルの付け方
ブログ記事を読んでもらうに当たって一番大事と言っても過言ではないのが「タイトル」です。私自身、いろいろとタイトルに関する本を読みましたが、未だにあまり上手くないなぁと思います。
著者が本書で紹介しているオーソドックスなタイトルの並びは次の3つです。
- 「書名」だけパターン
- 「書名 + コメント」パターン
- 「書名なし」パターン
著者は書評ということが明示的にわかるように「書名」だけパターンを採用しているようですが、読まれることを意識するならば「書名 + コメント」がいいのではないかということです。
私は、「書名 + コメント」がしっくりくるので、このパターンで書評記事を書いてみようかと思います。
まとめ
今回は、書評を始めるための一冊を読んでみました、他にもタイトルの付け方に関する本なども以前に読んで面白かったので、別の記事で紹介します。
記事のタイトルどうつける?「ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック キャッチコピー力の基本」川上徹也 (著)
この記事を読んで、書評を始めてみようかな?と思ったかたは、ぜひ一度この本を読んでみられることをおすすめします。